何かを解決するのに「改善」を考える人は多いものです。もっと良く、もっと多く、もっと安く…と。しかしその方向は苦しい道のりです。
Different is better than better.
「企画」で一番大切なのは「違い」です。そして、その違いを「好き」になってもらうことです。「好き」になってもらうには、個性を活かして何度も接触することです。
それをトミタは「メディア化」と呼びます。世の中にはメディア化しているモノ・会社・地域・人と、メディア化してないものがあります。
世の中には、メディア化しているものと、メディア化していないものがある
- 作家モノの○○と、一般的な工業製品
- ディズニーランドと、ほかの遊園地
- 個性的なオーナー店と、どの街にもあるチェーン店
- フェラーリの車と、どこかの日本車
など…
性能・機能の善し悪しではありません。後者の方が優れた機能を備えていることはよくあります。
ここで言いたいのは、ディズニーランドにもっと凄い絶叫マシンを求めているのではないし、好きなマスターの店にもっと新しい料理を求めているのでもないということ。ディズニーのメッセージ、マスターのメッセージを受けに行っている=「メディア化」しているということです。
Different is better than better!
違うことは、優れてるよりもいいこと
トミタプロデュースでは、まず「ファンクション(機能)」と「メッセージ」の話をします。
商品やサービスを受け取ってもらうには、まず基準以上の「ファンクション」が必要です。料理店なら、美味しい食事、適正値段、雰囲気、サービスなど。音楽の先生ならば、楽器や歌のレベル、音楽知識、教えるスキル、誠実な人柄、適正値段などです。
当然ライバルとの競争もありますし、お客様の満足度は大切なので、提供側はもっと良い○○をと努力します。もちろん、あなたのサービスや商品もきっと素晴らしいに違いありません。
それを、あともう少し良くするには、大変な努力や苦労が必要でしょう。しかしそれが、どこまで消費者の心を捉えられるか…微妙だと思いませんか? 正確さやコストでは、AIや機械に敵わない時代に突入しています。改善競争を戦い切るには、大資本の方が優位だと思いませんか?
小資本、小組織、個人にとって優位性があるのは「個性」です。企画をするなら、「違い」こそに力を入れてコンセプトを磨き上げるべきなのです。
「ファンクション」と「メッセージ」のバランス良き状態が理想
「個性って言われても、うちは(私は)普通だから…。他との違いで勝負などできない」
と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
究極の違いは、あなたがやっているということ。あなたという人は、他の誰とも違うのですから。
あなたを出すとは「メッセージ」を込めることです。
あなたが好きな世界観、嫌だと思うこと、快適に思うこと、頼まれてもしたくないこと…
などを、商品やサービスの隅々まで乗せていくことで、他にはないものになります。
「それはお客様とは関係ない。そういう売り手の趣味の押しつけは要らない」という人もいるかもしれません。消費者のニーズやトレンドを把握して市場に応えていくのがマーケティングだと。
トミタはこう思います。ファンクションは市場ニーズに応える努力をできる限りする。一方で、メッセージはこちらの好き嫌い(=価値観)を1ミリもぶらさない。
当然ながら、価値観の合わない人には選ばれません。それでいいのです。それが良いのです。世の中には合う人もいれば合わない人もいる。合わない人を顧客に持ったら大変ですから。
ちなみに、ファンクションとメッセージを漢字一文字で表せば「理」と「想」。この二つのバランスが取れた状態を「理想」というのか!?と、天から降りてきたのが2016年の正月でした。詳しくはこちら。
プロデュースという仕事は一種の技術職
「ファンクション(機能)」のレベルアップは自分でもできます。しかし「メッセージ(個性)」をどう際立たせるのかは、自分ではなかなか分からないものです。
トミタは、長くラジオの世界で仕事をしてきて、普通の人がスターになっていくのを何度も目撃しました。その裏には「職人」がいます。プロデューサーとディレクター、制作スタッフの導きによって、本人が欠点と思っていたことが魅力の根源になるなんてことはいくらでもあります。
演者だけでなく、優秀なスタッフや有名経営者になった人もたくさん見てきました。会ったときはまったく無名の人たち。しかし、プロデュースする側から見れば初めから彼らの才能の原石が光って見えることがあります。そして、その「原石」は誰にでもあるのではないでしょうか。要は、磨き方、カットの切り口・・・
メッセージ(個性)を良いカタチに整え、届くべき人に向けて情報発信し、ファンを得て持続可能にすること・・・それが「プロデュース」という仕事です。
あなたの才能や可能性をプロデュースさせてください。
貴社に、プロデュース型の人材を育成させてください。
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