今年も「紫川夜市」が無事終わった。
例年以上に企画満載で、関係者の皆さんは本当に大変だったと思います。
お疲れさまでした!いい「祭」になりましたね。ありがとうございました。
「紫川夜市」は紫川の季節の光景を創造するプロジェクト「紫川で、会いましょう。」の
一環のイベントで、今年で4回目。今年は花火が加わったりして派手さが増したが、
基本は真夏の夜に川沿いの涼しさと暗さを楽しむ“夜のフリーマーケット”だ。
人は普通派手なものに目を奪われやすい。
今年の紫川夜市の印象で最も人の心に残ったのは花火なのは間違いないだろう。
誰の口からもその話題がのぼる。
もちろん花火は素晴らしかった。
限られた予算の中で、大玉が上げられないことを逆手に取って、
近くから見ることを前提にした見事な演出だった。
花火&レーザーショーを担当したトータルプロデュースさんには心から拍手を送りたい。
(川の上で光ってるのはルミカさんと一緒に作った新企画「紫川の願い玉」)
その一方で、紫川夜市の主役は花火ではなく、あの場全体の光景と時間であることは再確認しておきたい。
それを生み出すのは、会場全体の空間と時間のデザインであり、
この夜を一緒に作ることをとても楽しみにして、毎回参加してくれる仲間たちだ。
実行委員会の皆さん、cross fmの皆さん&音響・照明・映像のみなさん、
社員総出で取組んでくれるルミカの皆さん、電気工事の平野電気さん、
テント等の設営・撤去の新星社さん、統括マネージメントのまちづくり応援団と
朝日広告社の皆さん・・・そしてこの場の主役である出店者の皆さん!
僕も含めて、スタッフの皆さんはもちろん「仕事」でもあるのだが、
金額だけでは合理的には勘定が合わない働きをどれだけたくさんしていることか。
僕のセミナーでいつもお話しする、仕事に与えられる2つの価値・・・お金と喜び
の「喜び」の受け取り量が半端じゃないから、あんな大変なことをみんなやるし
だからこそ成立している「紫川夜市」である。
また、毎回この場への参加を楽しみにしてくれる出店者は、我々の大事な「仲間」だ。
みんな紫川で年に何度か再会できる「紫川で、会いましょう。」のコミュニティである。
このあたりが、この「紫川で、会いましょう。」に蓄積している最も貴重な『価値』で、
これはお金では買えない、無くしてはいけない価値である。
それは、「街の魅力」そのものだ。
逆に言うと、これがどんどん無くなっていくとさびしい街ができあがる。街がさびしくなると人が去って行き、その方向にドライブがかかっていく・・・。
出店者を全体の「数」でしか報告が求められていない人や、
にぎわいを通行量調査の「数」でしか捉えない人に説明する人は、
この場に蓄積されている「価値」を理解してもらうのはさぞかし大変だろうが、
僕も一緒にやりますので、丁寧に理解を求めていきたいと思う。
この本当の「価値」を把握し増殖することこそが、
地方都市の再生のキーであると思うし、これを把握できないと
せっかくいい感じになってきたこの街のワクワク感が、すぐに元戻りすることになる。
やることは本当にたくさんある。