トミタブログ

いま自転車がウケる理由・・・チャリはスマホと似てる??

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ボクは自転車という乗り物が大好きです。

いま、街に自転車屋さんが本当に増えています。福岡もだけど、特に東京でどんどん増えているのに驚きます。本格的なロードに乗る人もいるんだろうけど、ボクのように街乗り+αくらいのユーザーで、だけどスーパーの特売で売ってるようなママチャリよりももう少し格好のいい自転車に乗りたいという人がすごく多いのでしょう。

 

自転車のことを考えていて改めて思ったのだけど、自転車はとても人間の感覚に近いのが魅力です。そしていま世の多くの人が求めることに、それは共通した特徴なのではないか・・・そんな風に思いました。



 

簡単に言うと、動物としての人間らしさを取り戻せる道具ということ。

人間は他の動物と違って「道具」を作って自分の身体機能を上回る能力を手に入れられるところがスゴイんだけど、やっぱりあくまで動物なので最終的には身体が喜ぶことを求めるんでしょうね。

 

20世紀は凄まじい技術とメディアの進化の時代で、それによってどんどん人間ができること、知れることが増えていって、もっともっととエスカレートしていきます。そしてそのうち機能発展する事自体が目的化してきて、何のためにそんなに身体機能を拡張したかったのかが見えなくなってしまう。

ホントはもっと気持ちよく、もっと楽しく、もっとイキイキと生きるためだったのに、生きてるのかどうかも怪しくなるような便利さの渦に飲み込まれ、それを維持するための仕組みに囚われて、ストレスに身体が悲鳴をあげる・・・。

だけど、最近になってようやくみんなが気づいたのではないでしょうか。

 

自転車を手に入れた人間は、より早くより疲れずに遠くまで走れることにワクワクしたでしょう。まさに足の機能強化。

そして人はクルマを手に入れ、ますます早く遠くに楽に行けるようになります。しかしクルマの運転は人が走る動作とはまったく違います。人が早く走りたかったのは、何も早く目的地につくためだけではありません。身体は、“走る喜び”のうちの大事な何かを、クルマに譲ることになりました。

それでも、クルマが自分の分身のように手がかかり、もちろんギアはマニュアルで、全身運動&全神経を集中しながら乗っているときは、まだ自分が走らせている感覚も強いものです。それがオートマになり、カーナビに言われた通りにハンドルを切り、何から何までコンピューターがコントロールしてくれるようになると、もともと身体が感じたかった“走る喜び”はどんなものだったか、想像もしなくなってきます。



クルマはまだ自分で動かしますが、鉄道となると乗るだけです。もちろんそこには別の喜びもあるし、ボクは鉄道も大好きですが、とにかく走る喜びとはどんどんかけ離れていく・・・。最後に残ったのは飛ぶように変わる車窓の風景でしょうか。

ところがそれも地下鉄という乗り物では無くなってしまいます。(地下鉄がダメと言ってるんじゃありません。もちろん良さもたくさんある)

地下鉄は本当に便利な移動手段で、東京の複雑な地下鉄をすいすい乗りこなせるようになると、ある種の達成感すらあるんですが、それはともかく地下鉄という移動手段は極めて人間の感覚からは離れていることは確かでしょう。A街の駅から地下鉄を乗り換えてB街につくと、A街とB街の風景はまったく繋がらずワープ状態。ブラックボックスです。それで問題ないのかもしれないけど、身体の感覚としては何か大事な喜びを受け取りそこねているような気がしませんか?

 

移動手段だけでなく、20世紀はあらゆることを便利にしながらブラックボックスをたくさん作りました。そしていま、みんなその便利さには十分感謝し大事にしたいとは思いつつも、元々身体が求めていたことってなんだったっけ?と考えはじめ、少しづつ自分の手や身体が直接よろこべるようなことを始めているということなのでしょう。

それが、いま多くの人が自転車に興味をもっている理由なのではないでしょうか。

 

ところで、関係ないようですが、スマホやソーシャルメディアなどもある意味ではこの流れにあるとボクは思っています。

スマホというのはメディアの固まりで、メディアは自分の目や耳や皮膚といった情報受信器官、口や表情、ジェスチャーまで含めた情報発信器官の機能拡張したものです。

20世紀に発展したマスメディアによって、それが無かった頃とは比較にならないほどの情報を、より早く、より広く、より多く・・・人は得られるようになりました。しかしそのプロセスはブラックボックスです。移動手段における鉄道や飛行機と似ていると思いませんか?

そこに、自分なりのやり方で、自分が直接見聞きしたり話したりする分よりはもう少し広く、情報のやり取りができるツールが登場したわけです。中でもパソコンよりもずっと身体の器官の感覚に近いのがスマホです。我が目で見て、身体でジェスチャーして驚きや喜びを伝えるように、情報のやり取りがされていきます。

この「身体の器官の感覚に近い」というインターフェイスを実現する天才がスティーブジョブスでした。だからiPhoneはユーザーから愛されるし、こんなに広がったのでしょう。

 

だらだら長くなってしまったけど、そんなわけで今後ますます身体の感覚に近いものがウケていくのではないかと思ったというお話しです。

 

ところで、こんなアホな雑談も交えて、福岡で「愛チャリCity研究会」なる勉強会&交流会をスタートします。
第1回は、11月27日(水)の夜。天神の赤煉瓦文化館で。

お時間ある方、いらっしゃいませんか!? 詳しくは下記サイトをご覧ください。



http://aicharicity.jp

 

 

 

(ちなみに、写真はイメージです。私のチャリじゃありません。笑)

※この写真については、詳しくはこちら