2025年の夏休み、日本ママ起業家大学・学長の近藤洋子さんの娘・かれんちゃんを中心に、小学生・中学生も参加して作ったオンライン番組「GOOD MORNING MIRAI +」に4回出演させていただきました。

ご興味ある方は、アーカイブをご覧ください。

この企画、元々かれんちゃんがその後Kindle出版した「面白い大人図鑑」でたくさんの大人にインタビューしたことがきっかけらしく、その生放送版ということだったようです。

それはどんな本だったのか? ちょっとご紹介しましょう。

「面白い」って最強のポジティブワードだ

これが、鈴木かれん著

面白い大人図鑑
17歳、不登校から見えた「未来の描き方」

Amazonで170円で絶賛販売中、Kindle Unlimitedに入ってる人は無料というので、興味のある人はご一読ください。


「面白い大人」って言われるのは誰でも嬉しいですよね~。

「面白い」は、資産○○億円とか、フォロワー○○万人とかと違って主観なので、面白いか面白くないかは人によって違うわけですが、しかし何となく、自他ともに「あの人は面白い」という基準があるもの。いくら持ってようが、どんなに有名だろうが、「あの人面白くない」と言われればバッサリおしまい。そこが「面白い」のマジックです。

ネタバレごめんですが、僕が思ったことを少し書いておきます。

作者は17歳の目線で40人以上の面白そうなことをしている大人にインタビューしているんですが、ここで大事なこと二つ気がついています。


ひとつは、面白い大人たちは特別な才能がある人たちではなかったということ。そして、正解かどうか分からないけど選んだ道を一生懸命歩いているうちに正解に変わるという気づき

もうひとつは、面白いと評価された大人は、経済的成功や有名かなどの世の中一般に言われる「成功」とは別の尺度で生きているという気づき

思春期のあとプシューッとかけられる「大人プレス機」

まぁ当たり前ですが、17歳のときには普通に見えるそんな「当たり前」が、年をとってくるとだんだんと見えなくなります。

でも一方で、おそらく「そんな夢みたいなこと言ってて、生きていけるのか?」とか「もっと楽して儲かること考えないとダメじゃないか」という声とも著者は葛藤していることでしょう。

まぁ当然の不安ですし、周囲にそういうことを言う人がだんだん増えてくる…これが「いわゆる大人」を作り出す重要プロセスです。だいたい、18歳から10年間くらいに渡って、大人プレス機にプシュ~~っとかけられるんですね。

親や親戚、友だち、そういう大事な人たちがまた、「あなたのこと思って言うけど」と親身になってくれるので、どんどん「面白い大人」からは離れていってしまう。

それでも、ある日どうしても「面白い方」へと舵を切りたくなることもある。

その先どうするかはその人次第。たった一度の人生で何を経験して生きたいのか。

個人的には、「面白い方」を選ぶ人がこの国に増えていったらいいなと思います。しかし、現実は逆に動いているようにも感じます。

「楽な金儲け」や、自己の主張で相手を「論破」し「共感者を数で集める」という正解に向けて、できるだけ最短距離で間違いが少ないマニュアルを皆が求め、その「正解」を求める人がどんどん増えている。

「正解求め組」と「面白求め組」

もちろん、そういう生き方も悪いわけじゃない。ただ、皆が目指す「正解」への競争は年々熾烈になるし、皆が「正解」にはたどり着けないという構造を持っている。ならば、「面白い」を求める考え方に変わったほうがいい・・・というか変わらざるを得ないのではないかと思うのです。

そんな時代を生きるのに、「面白い大人」を目指す若者が少しでも増えるのに、この本が役立ったらいいなと思うし、「正解病」に疲れた中高年にもオススメします。

少し前に、「勝ち組/負け組」なんて言葉が流行りましたが、トミタ流に言うなら世は「正解求め組」と「面白求め組」に分かれていき、後者には経済的社会的に「成功者」となる人もならない人もいるんだけど、でもどっちも自分で「面白かった~」と思える人生を送れたらそれで良いのではないかしら。

そして、ずっと「面白~い!」と思える人生を過ごしたい・・・それは17歳のときに僕が思っていたことでもありました。

では、また次回ブログで!