「金持ちは株や不動産の価値が下がることを恐れる」と聴き、目からウロコが落ちた時、それなら…と思ったこと
年末に、今後の仕事のブレストも含めて旧友と飲んだ。
僕の友だちの中では相当金持ちな男だ。
(…ってほかの友だちに失礼だね。ごめん。みんなの資産残高は知らないけどね)
彼と話していて、目からウロコな話があった。
金持ちは多くの資産を株や不動産で持っていて、その価値が下がることをとても恐れているってことだ。
「バカかお前、そんなの当たり前だろ!」って怒られそうだけど、資産に縁のない(笑)僕には、そういう感覚と視点が無かったので、すごく新鮮だったし、金持ちじゃない人はこのことを改めて考えた方がいいのではと思ったのだ。
ここで得た仮説はね・・・・
世の中を変えたいと思ってる人は、NPOより上場企業を作った方がいいんじゃないか?
ということです。
金持ち=年寄り=保守的というイメージは、間違った固定観念かもしれない
「世の中を変えたいと思ってる人は、NPOより上場企業を作った方がいいんじゃないか・・・」
だって、現実問題として、
お金持ってる層を巻き込まないことには世の中変わらないけど、そしてその多くが年寄りなために、金持ちは保守的だと思いがちなんだけど、本質的には彼らは、昔の日本に戻ることを期待してるわけじゃない。
自分たちが持ってる株や不動産の価値が下がらず、できることなら上がっていく…そんな希望に満ちればいいわけだ。
これまでは、日本の上場企業の多くが、高度成長期の大量生産・大量消費を前提に伸びた大メーカー、大流通、または円が相対的に安かった時代に海外輸出で儲けたような会社だったわけで、当然金持ちの投資先もそうだからこういう企業の価値が下がらないように必死になる。
でも、投資先の多くが、新しい価値観に基づく企業だったらどうだろう?
そして、その新しい企業の株価上昇のキーは、新たな時代の中で輝いていることだったらどうだろうか?
新しい価値観に基づく事業が、多くの株主に期待されて上場すれば、世の中はどんどん新しい価値観へと変わっていくのでは
もちろん企業だから、利益を上げることが株価上昇の基本には違いない。
利益優先で世の中を良くする方向に行かないと言う人もいるだろう。
しかし、株価は企業への期待感につくものだから、元々期待されていることが新しい価値観に基づくものだったとしたらそこをもっと先鋭化させる方向にいくんじゃないか?
経済的な指標だけじゃなく、その企業や経営者が何でリスペクトされているか、それが株価に大きな影響を与えるような仕掛けがもうひとつ必要な気もするけど。つまり新たな指標とそれを伝える影響力のあるメディアが必要な気もするけど・・・。
そうそう急には変わらないし、いろいろ難しいことがあるのは、
これでも一応オトナなので承知していますが、大きな方向としてはそうでしょ?
(違うぜ、ぜんぜん!って人は教えてほしいけど・・・)
資本主義社会の中で本当に世の中を変えていけるのは、
実は政治家よりも起業家なのかもしれない。
人間の少子高齢化と同様に、
赤ちゃん法人(特に投資対象となる会社)出生率が低く、
昔を懐かしむ高齢化した法人ばかりになったとしたら、
この国が元気になるわけないんだから。