楽しかったね!?と言ったら、10歳くらいになる少年は満面の笑顔で答えてくれた。

「うん、今までで一番楽しかったよ!」

もうそれだけでおじさんは大満足でした。

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2014年1月2日。

60周年を迎えた小倉の老舗商店街、小倉中央銀座通り…通称ちゅうぎん通りで、

史上空前のイベントが繰り広げられました。

「飲市遊座!ちゅうぎんピック2014 大新年会」。

 

正月2日に普段クルマがバンバン走るちゅうぎん通りをホコ天にして、

そこにザ・正月!っていう光景をバーンと出現させたら面白いだろうという

無謀な企画が昨年秋のまだまだ残暑が残る頃に密かに立ち上がりました。

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道の真ん中に40m×幅5mほどの

レッドカーベットを敷き、

その回りに一周100mの

巨大なすごろくトラック。

アーケードの2階には

高みの見物的な実況席・・・

 

コマ、羽子板、福笑い、カルタなどのフィールド競技と、

すごろくや龍神舞いなどのトラック競技をスポーツのように実況する

普通の商店街に1日だけ出現した正月あそびの一大競技場。

正月あそびのストリートオリンピック!それが、ちゅうぎんピック2014大新年会。

あふれる子どもたちの笑顔。

青空角打ちの酒と料理に大人たちも笑顔。

いや〜、お天気にも恵まれて、最高に楽しいイベントができました。

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ちゅうぎん通りの60周年の記念に、何かブランドアップできるようなことがしたい。
せっかくお正月にするんだから、正月らしい事をしたい。大人も子どもも年寄りも…みんなが楽しめることをしたい。

いろいろな要望を踏まえつつ、諸条件を勘案しつつ、僕が企画したのは

ストリートで展開する正月あそびの大競技会=オリンピックというコンセプト。

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昔は正月と言えばストリートは子どもの遊び場でした。

コマに羽子板、凧揚げ・・・本気になってバトルしたものです。

そんな光景を見なくなって久しくなる。

正月に路上で昔なつかしい遊びを大集合させたら、

子どもたちも喜ぶし、腕に自信のある大人たちも喜ぶんじゃないだろか?

 

 

そう思って実施したこの企画、思った通りコマ名人、羽子板名人、カルタ名人、けん玉名人・・・

映画「フィールド・オブ・ドリームス」のシューレスジョーのように、どこからともなく往年の名人たちが現れます。

 

ゲームでは子どもたちに相手にもされないおとうさんやお爺ちゃんたちが、コマを回し竹馬に軽々乗り、子どもたちに羨望の眼差しで見つめられ、そしていつの間にやら消えていった。。。

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そして夕方4時に終了すると、ちゅうぎんピックの正月あそびスタジアムがあっという間に無くなって、ほんの30分ほどでそこはいつものちゅうぎん通りに戻っていました。

まるで夢のようとはこのことでしょう。

大人でもそう思うのだから子どもならなおさらです。

そんな夢のような日を振り返って、少年は言ってくれました。

「今までで一番楽しかったよ」

 

ありがとね。

また何か面白いことして遊ぼう。

バイバイ。