アップルがパンドラ的なサービスを開始すると発表し話題になっている。

 

インターネットラジオというと少々古くさい印象だが、

音楽を所有せずクラウドで楽しむサービスが次々と現れているということ。

音楽メーカー自身も、月額いくらで聴き放題といったサービスに力を入れはじめた。

 

そんな中ではパンドラが突出して先行しているということだったので、

自分でも登録して体感してみることにした。

アメリカでのサービスなので、少しコンピュータをだましてアメリカに居るってことにしてね。

 

実際にパンドラを聴いてみると、思いのほか良くできている。

自分の好みのアーティストやジャンルや個別楽曲を入力していくと、

どんどん自分好みのステーションが育ってくる。

もちろん自分が入れた曲だけが流れるわけじゃなく、

その曲が好きならこの曲やこのアーティストもいいでしょ…とばかり

次々にツボにはまる音楽が流れてくる。

 

機械の選曲なんて所詮・・・とラジオディレクターは言うかもしれないが、そういうレベルじゃない。

考え方を変えないと、仕事なくなるよ、マジで。

 

しかも、パンドラは移動体に力を入れているという。

クルマで聴けるシステムがどんどん搭載されていて、カーラジオを脅かす存在になっているらしい。

アップルが本格参入するってことは、当然iPodで歩きながら走りながら、

ネットラジオを聴くことにもなるんだろう。

 

ラジオの未来は大丈夫なのか?

誰でも思うことだろうが、その生き残りのポイントはしゃべりにあることは間違いないだろう。

と言っても、「ラジオにはおしゃべりがあるから大丈夫」ってほど簡単じゃない。

そんな余計なおしゃべりを求めず、好みの音楽だけ流してくれる方が良いユーザーが

たくさんいることはパンドラが証明しているし、全員じゃないにしても相当数いる。

ラジオというマスというよりニッチになったメディアのターゲットが、ますますニッチ化するわけだ。

 

このことで考えられる未来はいくつもあるよね。

 

・ラジオ局の生き残り方、数年後のあるべきイメージ

・ネットの音声メディア・クラウド型音楽ストリームサービスはどうなっていくのか

・レコード会社の未来にはどんな選択肢があるのか

・プロミュージシャン、アーティストはどうなっていくのか

 

それぞれ長くなるので、何かの機会にまたお話ししたいと思います。

とにかく、今までの延長線上での改革ではなくて、考え方をばさっと変えないと

大変なことになりそうだよね。いや〜、すごい時代です。