トミタブログ

ウィズコロナ時代の変化とは、感染症対策ではなくオンラインライブの日常化により起きる変化

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メディアプロデューサー/「メディア化」支援コンサルタント、トミタプロデュース富田剛史です。

今年に入り、オンライン会議は日常になりました。
またzoom等を使い「会議」と言うより「オンラインライブ」を実践している人もいます。

あなたは今、誰かと会うのにオンラインと直接とどちらが多いでしょうか。それは今後どうなっていくと思いますか?

2020年は、あらゆる人が「画面に登場する人」になった年。
それは、ほとんどの文書が手書きからワープロに変わったような変化。

2020年という年にくっきり変わったことは、

それ以前は相手に直接見せていた自分の顔や姿を、カメラを通して見せることが非常に増えた

ということです。

なんとなく、ぼんやり「そうだね・・・」と思うかもしれませんが、これって物凄く大きな変化だと思いませんか?

過去を振り返るなら、80年代くらいまでは、ほとんどの人が鉛筆やペンで字を書いていたのが、今やほとんどがPCかスマホを操作して書いているわけです。(さらに最近は音声認識ですが)

この違いは、文具メーカーや文具屋さんはもちろんですが、物凄くいろいろな変化をもたらしました。

変化のポイントは、80年代に「ワープロ(ワードプロセッサー)」という機械が多くの会社に導入されたことにあると思います。最初のうちは、部長や役員などのオジサンたちは、手書きの原稿を書いて誰かに清書させていました。しかし、管理職や役員も含めてほとんどの人がワープロで文章を打つようになるのにそれほど時間はかかりませんでした。

そのワープロの延長線上に、MacやWindowsが普及し、インターネットが広がっていったのです。手書きの資料がほとんど・・・という世界では、インターネットなどどうにもなりませんから。

発信する人だけでなく、受け手も含めて「画面に登場する人」になったことの衝撃

さて、今にもどって、あらゆる人が「画面に出る人」になった今年を考えてみましょう。

PCの画面とはいえ、今はほとんどフルハイビジョンですからテレビと変わらない表現力がある画面です。そんな画面に動画で登場してきたものといえば、これまではかなり限られた人だけでした。

YouTubeが人気になってからは、YouTuberはたくさん登場しました。しかしそれにしても、「ある種の人たち」でしょう。ところが、2020年にオンラインミーティング・オンラインライブの扉が一気に開いてどうなったでしょうか?

オンラインミーティングが日常になった大人はもちろん、子どもたちはオンラインスクール、オンライン塾に通い、田舎のおじいちゃんおばあちゃんともオンライン里帰りでコミュニケーションしています。こんなに簡単なら年に一度か二度なんていわずに、しょっちゅうオンラインミーティングしよう・・・なんてことにもなります。オンラインで結びながら一緒に食事したりもします。

小さな赤ちゃんや子どもを抱え、これまで家から出にくかったママたちも、オンラインなら気兼ねなくと日常的に様々な会やイベントに参加します。自分で主催側に回っていろいろ発信したりもします。

そうです。老若男女、あらゆる人が、別にコンテンツの発信者ということではなくとも、「画面に出る人」になったのです。しかも世界中で同時にこれが起きています。

直接会って話すのと、「画面に出て話す」のとは、手書きで文書を作っていたのと「テキストを打ち込んで文章を書く」くらいの違いがあります。

学校など「学びの時間」も、エンタメも、商談も、遠方の友人や家族との時間も、リアル以上にオンラインが増えていくとしたら、それを前提にしたコミュニケーションを考え直さなければなりません。

オンラインがあらゆる人の日常になる時代、何がどう変わるのか?

別にこむずかしい概念的な話ではありません。

例えば、メイクの仕方や服の選び方、表情ひとつ、声の出し方ひとつにしても違うということ。

これまで、直接会って狭い教室に集まってしていたのとは違うノウハウが一つ一つあります。舞台役者がテレビドラマに出るくらい違います。いやそれ以上か。

そういうことは、化粧品メーカーやアパレル、それを販売する人や指導員などがまず理解し、いい方法を開発せねばなりませんし、逆に受ける側もその意識が変わらねばなりません。しかし、必ずそうなるでしょう。

例えば、「家」というものの考え方も変えねばなりません。

これまで「家」は、仕事の場でも学校の教室でもイベント会場でも無かったわけで、それは別の場所ですることを前提に、お父さんやお母さんが通勤しやすく、子どもが学校に通いやすく、家のリビングではくつろぎの時間が過ごしやすく・・・と考えているはずです。

その前提での「住宅地」、その前提での「オフィス街」、「盛り場」でしょう。

ところがこれからの家はどうでしょう? 家には何が必要か?
まずは安定したネット環境。家族の各人が同時にネット会議やイベント参加してもOKなちょっとした個室。バーチャル背景が使いやすい緑の壁も一面ぐらいあるといいかもしれません。

リビングのテレビは間違いなくPC化するでしょう。テレビ画面は見るものであると同時に、WEBカメラがついているのが当たり前になることでしょう。

すると、【テレビの側から見たリビングの見栄え】という、これまでほとんどノーマークだった方角の見え方を考えねばなりません。遠方の友人や親戚、親しい人たちとのオンライン食事会などで【彼らが見るあなたの家】はその方角なのですから。

他にも、お店の作り方も、街の作り方自体も、ありとあらゆることが変わっていきます。

ライブハウスも、劇場も、結婚式場、ホテル、カラオケ店・・・あらゆる業態で考えるべきポイントがあります。イチイチここで書きませんので、一緒にその変化を考えたいという方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。新時代のサービスや店の作り方を一緒に考えましょう。

ウィズコロナとかアフターコロナなんていいますが、「感染症対策」のために起きる変化よりも、「オンライン生コミュニケーションがあらゆる人の日常になる」ことでの変化のほうがずっと大きいのではないでしょうか。

そして、これによって次の大きな変化の波がもう見えてきます。それは「言葉の壁の瓦解」です。その話はまた改めて。